線形代数大活躍?

複雑さに挑む科学―多変量解析入門 (ブルーバックス)

複雑さに挑む科学―多変量解析入門 (ブルーバックス)

理解度:☆☆☆★★
博多駅の古本祭り(?)で購入。
レシートがはさんであって、79年10月31日に購入したものらしい。
でも、ブルーバックスの中では有名なものらしく、いまだ発行され続けている。
内容は、多変量解析入門ということで、
多変量解析の手法とその適用について、簡単に説明している。
手法の詳細は、専門書を参考にしたほうがよさそうだが、
多くの適用例が一冊で見ることができるのは、素晴らしいと思う。


私の専門は自然科学なので、社会科学に関する量的な研究については、あまり知らなかったのだが、
テレビの視聴率の因子分析やアイデアの2次元平面への射影と構造解析
企業のカテゴリー分析
など、素晴らしい研究が数多く存在することにとても驚いた。


ちなみに、タイトルはそのままの通りで、
この本を読む上で、線形台数の知識は大変な助けになった気がする。
本の最後のほうにも記述があるが、世の中非線形なものも多く、線形だけで記述しにくいものは多々あるが、
それを踏まえたうえで、多変量解析の手法を用いることは有効であろう。