王様でも、平民でも[reading]
- 作者: 架神恭介,辰巳一世
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/05/11
- メディア: 文庫
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ラノベのようなノリの作品だけど、
君主論には、とても面白くてためになる話が結構載っていることを知ることができた。
タイトルには、君主論と書いてはいるが、
君主だけでなく。チームで作業をする人が読むと、
どういう風に、チームの人と関わっていけばよいか考えるきっかけになると思った。
それにしても、はなこちゃんが、名前に似合わず黒くて面白かった。
読書メモ
- 君主論は、政治構造の維持・持続のために、何に留意すべきかをといた本。
- 統治というものは必ず何か理由があってそのような形になっている。
- 世襲君主は、先人が苦労して作り上げたものを何の苦労もなくただ受け継ぐだけで良い
- 平民は、自分たちの生活に変化さえなければ、平民は支配者の顔になんて興味を示さない。
- 新しい制度を始めるとき、制度に賛成の人は態度が弱いが、反対の人は激しく反対する
- 賛成の人:実際に新しい制度が始まったわけではないので、メリットを実感できていない。
- 反対の人:これまでの甘い汁が吸えなくなる。
- 他者の軍備と運命で君主となったもの
- 実力でなったわけではないので、実力不足
- 他者の態度に左右されてしまう.
- 極悪非道の正しい使い方
- 良い極悪非道:政権を奪い取るために必要な悪行を最初に一度だけまとめて行って、以後行わない.
- 以後行わないことで、平民は安心し、ゆっくり恩恵を施して、人身を掴む。
- 悪い極悪非道:極悪非道を小出しにする。
- 配下のものは安心できず、君主はいつも武力で配下を脅さないといけなくて非経済的
- 良い極悪非道:政権を奪い取るために必要な悪行を最初に一度だけまとめて行って、以後行わない.
- 傭兵は役に立たない。
- 他人のために命はかけない
- 配下から侮られてはいけない
- 信義を守るべき状況と、守るべきでない状況がある。
- ふくろう先生「たとえ、正義に反することをしてでも、とにかく軽蔑と憎悪だけは逃れるようきをつけるんだよ!」
- 中立を守るくらいなら、どちらの見方をするかハッキリ明言して戦いに参加した方が後々良い結果となる
- どちらにしても、単に勝利者の餌食になるだけ